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飯島 和毅; 庄司 芳之*; 戸村 努*
Radiochimica Acta, 96(9-11), p.721 - 730, 2008/00
被引用回数:10 パーセンタイル:52.81(Chemistry, Inorganic & Nuclear)Amコロイドの生成を考慮して、弱アルカリ・低イオン強度条件下において、ベントナイトコロイドに対するAmの分配係数を評価した。得られた値は、大きなモンモリロナイト粒子について報告されている文献値に比べ、大きかった。これは、ベントナイトコロイドの1桁大きい反応サイト密度によるものと考えられた。比較的簡易で多くの核種に適用可能なメカニスティック収着モデルのベントナイトコロイドへの適用性も検討した。
三原 守弘; 佐々木 良一; 亀井 玄人
no journal, ,
原子力機構と電気事業連合会が公表したTRU廃棄物処分研究開発第2次取りまとめにおける安全評価のための核種移行データセットを開発した。TRU廃棄物処分施設にはセメント系の充填材料やベントナイトの緩衝材の使用が検討されており、これらの長期的は変遷を考慮したデータセットを開発した。考慮したプロセスとしてセメント系材料の浸出,ベントナイトのカルシウム型化及び高アルカリ性による鉱物学的な変質である。
水野 崇; Milodowski, A. E.*; 岩月 輝希
no journal, ,
地下水質の長期的変遷を推察するために、瑞浪地域の花崗岩の割れ目中に産する方解石を詳細に観察・分析した。その結果、当該地域においては起源の異なる複数の地下水が存在していたことが明らかになった。ただし、そのような環境の変化においても、酸化還元環境は還元状態を保持していたと考えられる。
太田 久仁雄
no journal, ,
東濃ウラン鉱床は、約1千万年間に形成されてから、これまでに隆起・侵食や断層運動などの地質事象を被ってきたにもかかわらず、堆積岩中に安定に保存されてきている。ウラン鉱床の長期保存に関するプロセスを把握し、その評価モデルを開発することは、地質環境の変遷を考慮した地層処分システムの長期的な安全評価の信頼性を向上させるために重要な意義を持つ。これまでに実施してきた地質学的・地球化学的な調査や熱力学的な解析の結果から、ウランの存在状態や長期的な地球化学環境の保持などが明らかとなり、ウラン鉱床の地質学的変遷に伴うウランの移動・遅延のシミュレーションにおいても、ウランの長期保存に寄与するプロセスについて整合的な結果が得られた。本報告では、これまで約20年にわたってナチュラルアナログ研究の成果として、特にウラン鉱床の長期保存に寄与した要因に着目して、新たに得られた知見をまとめる。
飯島 和毅; 庄司 芳之; 戸村 努*
no journal, ,
ベントナイトコロイドに対するAmの収着特性を調べた。Amコロイドの生成を考慮して分配係数を求めたところ、JNC-SDBに収録されている既存のベントナイトに対するAmの分配係数より大きな値が得られた。酸塩基滴定では、ベントナイトコロイドは粒径の大きいベントナイトに比べて、大きなエッジサイト密度を示した。イオン交換及び表面錯体反応を仮定した収着モデルにより分配係数を求めたところ、pH8では実験値と同程度の値が得られた。これらの結果から、ベントナイトコロイドがコロイドより粒径の大きいベントナイトに比べ、表面錯体反応に寄与するエッジサイト密度が高いため、高い分配係数を示したと考えられた。
Ochs, M.*; Kunze, S.*; 油井 三和; 笹本 広
no journal, ,
原子力機構はジェネリックなタイプの地下研究施設を用い、一般的な(他の場所にも適用可能な)特性評価手法の開発を進めている。物質移行解析のための実効的手法を開発するためには、実際の地質環境における手法の適用性評価が重要である。Kdは、物質移行解析における重要なパラメータの一つであり、今回の研究では、収着データベースを用い、幌延地下研究施設の条件における幾つかの重要な核種のKdを導出するための実効的手法について検討する。本研究では、第一段階として、以下の検討を行った。(1)幌延地下研究施設で実施する試験計画の検討、(2)既存のデータベースの有効性検討及びデータベースに含まれる重要な課題の認識。収着データベースは、地下研究施設で想定される条件下でのCs, Np, Th及びSeの収着を予察的に推測するために用いられた。Kdの導出は、モデルによる推定手法に基づき行った。その結果、想定される原位置条件での収着の程度を評価することができ、またデータベースに含まれるデータと現象論的理解の間にギャップがあることが認識された。
香西 直文; 鈴木 義規; 南川 卓也; 坂本 文徳; 大貫 敏彦; Francis, A. J.
no journal, ,
タンパク質は、微生物細胞表面においてウランと結合する生体分子の一つである。タンパク質へのウラン吸着機構を解明するために、本研究では、細胞表面タンパク質の一種であるプロテインAを修飾させたシリカ粒子を用いて、タンパク質へのウラン(VI)の吸着挙動を検討した。比較のために、非修飾シリカ粒子(Si-OH)と-COOH, -NH, -OPOHのいずれか一つの官能基で修飾したシリカ粒子も実験に用いた。ウラニルイオンは、アミノ基及びリン酸基修飾粒子に最もよく吸着した。また、プロテインAで修飾した試料への吸着挙動はアミノ基及びリン酸基修飾粒子への吸着挙動に類似した。しかし、プロテインAのリン酸基含有量が少ないことを考慮すると、プロテインA修飾粒子へのウラニルイオンの吸着挙動では、アミノ基が主たる吸着サイトであると考えられる。
大貫 敏彦; 尾崎 卓郎; 香西 直文; 坂本 文徳; 南川 卓也; 鈴木 義規; Francis, A. J.
no journal, ,
Pu(VI)の微生物と粘土の混合物への吸着挙動をモデルにより検討した。Pu(VI)は微生物に吸着過程でPu(V)を経てPu(IV)に還元した。一方、粘土鉱物に吸着したPuはVIであった。Pu(VI)の吸着と還元を表す単純な速度論的なモデルを提案し、微生物,粘土鉱物及び混合物への吸着を解析した結果、Pu(VI)は水溶液中でPu(V)に還元し、微生物表面でPu(IV)に還元されることが示唆された。
鈴木 義規; 南川 卓也; Francis, A. J.; 大貫 敏彦
no journal, ,
種々の有機酸存在下におけるCe(IV)/Ce(III)の酸化還元挙動をカラム電極電解法及びサイクリックボルタンメトリーにより検討した。リンゴ酸、クエン酸、NTA、又はDFOの存在下では、Ce(IV)/Ce(III)の酸化還元電位が標準酸化還元電位に比べて大きく負側へシフトした。これより、これらの有機酸存在下では、錯形成によってCe(III)に比べてCe(IV)がより安定化されたことがわかった。また、NTA及びDFO存在下における酸化還元電位のpH依存性や有機酸濃度依存性から、Ce-NTA及びCe-DFO錯体の酸化還元反応を明らかにした。
坂本 文徳; 南川 卓也; 大貫 敏彦; Francis, A. J.
no journal, ,
酵母は6価ウランを濃集することが知られている。これは、酵母がウラン鉱山廃液,核施設の放射性廃棄物からのウランの回収に利用できることを示唆している。酵母による生物吸着の有力な過程として、細胞表面への吸着,細胞外濃集、そして細胞内濃集が報告されている。これは、幾つかのタンパク質が生物吸着の重要な役割を担っていることを示唆している。そこで、われわれは6価ウラン存在下で酵母に発現するタンパク質を二次元電気泳動で解析した。ウランの濃度が上がるにつれ、数種類のタンパク質は発現量が増えてきた。それらのタンパク質はTPI1(トリオースホスフェートイソメラーゼ)とSOD1(スーパーオキシドディスムターゼ)であった。TPI1は解糖系に関連する酵素であり、グリセルアルデヒド3-リン酸とジヒドロキシアセトンリン酸の内部変換を触媒する。SOD1はスーパーオキシドを酸素と過酸化水素に不均化する触媒作用を持つ。異なる種類の酵母を用いた実験結果でも、同様に解糖系に関係する酵素とSODが発現することを確かめている。これらの結果から、酵母によるウラン濃集にはSODと解糖系に属する酵素が関係していると考えられる。